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粘着剤を知る

粘着剤の悩み「高温高湿で白くなる」

課題・悩み

一般の粘着剤は、高温高湿において粘着剤に水分が入り込み、白化しやすくなります。

例えば、
・電子ディスプレイ、デジタルデバイス
・ウィンドウフィルム
・光学部品の工程保護

などの用途で利用されるものです。


「高温高湿で白くなる」と以下のようなことが生じます。

電子ディスプレイ
透明性が求められる画面に白化が発生し、不具合や製品不良になる

フロントガラスや窓ガラスのフィルム
車外が見えづらくなって事故に繋がる

光学部品の製造工程
スムーズな検査ができなかったり、保護しているものに影響を与え、合格品が不良品と判断され歩留まりが下がる

白化の原因

ディスプレイ光学材料やウィンドウフィルム・保護用粘着フィルムなどの貼り合わせには、粘着シートが使用されています。

梅雨時や夏場など高温高湿の環境下では、粘着剤に水分が侵入し、白っぽく見えます。

綜研化学からの提案

「白化」を解消するためには、高温高湿の水分の多い環境でも、その影響を受けないようにする機能が必要です。
電子ディスプレイであれば、視認性に影響を及ぼさないことが要求されます。

当社の製品では、SKダイン1838が「水分の影響による白化」を抑える機能を備えており、高温高湿時における不具合を解消できます。

湿熱白化への耐性

SKダイン1838は、湿熱白化を抑制します。

「湿度が高い」とは、空気中に含まれている水分の量が多い状態をいいます。
高湿下では粘着剤に水分が浸透しやすくなりますが、テープは透明に見えます。

しかし、常温下に戻すと水分が冷却され凝集(結露)してしまうため、微細な水滴となり粘着剤層に現れ白化が起こってしまいます。

  • 高温高湿時に、粘着剤に水分が入ってしまうイメージ

  • 高温高湿下においては
    粘着剤に水分が入ってしまう

湿熱白化試験とは

湿熱白化試験では高温高湿の環境から常温に戻した際、粘着テープに白化が起こるかを評価します。
被着体に粘着テープを貼り付けた後、高温高湿下に投入し一定時間経過後に取り出し常温に戻します。

常温にて冷却後、粘着テープに白化が起こっているかを曇り度を測定することのできるヘイズメーターで確認します。

今回の試験の説明

この試験ではガラスにテープを貼り付け、高温高湿下に500時間入れた後常温下に戻しその状態を確認します。
湿熱条件として、温度60°C、湿度90%を設定しました。

結果

一般の粘着剤では高温高湿から常温に戻した際、水分が凝集するため白化が起こってしまいます。
一方SKダイン1838は、耐湿熱白化性があるため常温に戻した際でも透明のままです。
粘着テープの透明性が求められるさまざまな製品に適しています。

湿熱白化試験の結果

SKダイン1838について

想定用途

・スマートフォン、タブレットなどのデジタルデバイス
・テレビ、モニターなどの電子ディスプレイ
・ウィンドウフィルム
・合わせガラスなど、ガラスとガラスの貼り合わせ
・工程保護用テープ
・その他、高温高湿環境があり、透明性が必要な箇所

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