特殊機能材
綜研化学の特殊機能材の製品は、基板材料、インキ・塗料、ディスプレイ、複合事務機などを中核分野としてお客様のニーズに応えてきました。
ポリマーの機能性付与、狙った特性へのチューニング、差別化はできないか、といったお客様からの貴重なご相談、ご意見に対して明確な目標設定をするとともに開発力を最大限に引き出して、さらに機能性に優れる価値ある製品を提供できるように注力しています。
機能材製品の技術
- ポリマー設計技術
所望の官能基導入、Tg調整、溶剤選択 - 配合技術
ポリマーの複合化、添加剤配合など - 分子量制御
ご要望の分子量に合わせた樹脂設計 - 分子構造制御
リニアからグラフトまで分子構造の設計
機能材製品群
電子材料、表示材料(ディスプレイ)、インキ・塗料、接着剤・シーリング材、情報記録材(複合事務機)や樹脂改質など各種用途や目的にあわせて様々な製品群をラインナップしております。
用途・目的別に選ぶ
フォレット™
アクリルポリマーの高機能性を追求した電子材料用バインダー
カラーフィルターのレジスト、光学用コーティング、導電ペースト各種電子材料や表示材料用バインダーとして光学特性をはじめ、耐熱性等にも優れます。
- 電子材料分野のニーズに応えるべく開発したアクリルポリマー
- お客様のニーズに合わせた樹脂設計が可能
- 高粘度から低粘度までの対応が可能
- アルカリ現像性調整の為、酸価・水酸基量・分子量の調整可能
- 耐熱性・相溶性バランスの調整可能
- 分散性
- 現像性
- 耐熱性
- 透明性
アクトフロー™
無溶剤液状機能性アクリルポリマー
無溶剤液状ポリマーとして環境対応に適し、常温流動性にも優れることから可塑剤の代替や改質剤、添加剤として使われています。
- 無溶剤型で分子末端に官能基を有する
- 硬化剤との混合で架橋可能
- 官能基量・種の制御可能
- 可塑性
- 相溶性
- 分散性
- 耐候性
- 熱硬化性
- 湿気硬化性
サーモラック™
環境対応型他高耐候性 アクリル・ビヒクル
プラスチック用・包材用等のインキ・塗料用のバインダーとして利用されているアクリルポリマーです。耐候性、耐汚染性、耐薬品性、速乾性などのニーズに合わせた各種品種を取り揃えております。環境に配慮した溶剤組成の対応も可能です。
- プラスチック用、包装材用等の塗料・インキ用のアクリルポリマー
- アクリルポリマーの優れた特性である耐候性、高透明性
- 目的に応じて2種類のタイプをご用意
- 分散性
- 基材密着性
- 耐薬品性
- 可撓性
- 熱硬化性
ベラゾール™
有機導電性ポリマー ベラゾール
電子伝導性を有する共役系高分子を骨格とした導電性ポリマーです。水分散タイプから溶剤可溶タイプ、粉末タイプなど綜研化学独自の分子設計技術と材料複合技術により、導電性能を活かした帯電防止剤、電極材料など各種用途への適用が期待できます。
- 電子伝導性を有する共役系高分子を骨格とした有機の導電性材料
- 当社独自の製造技術により高品質、低コスト化を実現
- 水分散型のエマルションなので環境への負荷が少ない
- 各種樹脂に配合することで高い透明性と湿度依存性のない安定した帯電防止特性を発現
- 導電性
- 帯電防止性
- 塗工性
- 熱硬化性
焼成ペースト用アクリル樹脂
MLCCをはじめとしたコンデンサーを製造するための金属ペーストなどに使用され、スクリーン印刷やディップコートなどの印刷適性をもった熱分解性に優れたアクリル樹脂です。
- 従来のアクリル樹脂にはない粘弾特性
- 金属フィラーとの分散安定性
- エチルセルロース並みの印刷適正
- 焼成時の残炭が少ない
- 焼成性
- 塗工性
- 分散性
- 基材密着性
ケミトリー™
グラフト(櫛型)ポリマー ケミトリー
機能性コーティング材として利用されているアクリル骨格のグラフトポリマーです。櫛型骨格とすることで、相反する性能、基材密着性と離型性の両立をはかっています。また、櫛型骨格となっていることからコーティング材としての印刷性にも優れています。
- アクリル骨格のグラフトポリマー
- 電子材料や複写機用途で使用される機能性コーティング材用途で使用される
- 各種基材密着性に優れる
- 撥水性
- 撥油性
- 基材密着性
- 耐汚染防止
特殊機能材の歴史とこれからの展開
1960年代にサーモラックの製造・販売を始めて以来、アクリルポリマーの透明度と柔軟なポリマー設計性を活かした高機能ポリマーの開発に取り組んできました。50年以上にわたって積み上げてきた重合技術やポリマー設計力は電子材料をはじめ、塗料やインク用等幅広い分野で高い信頼と評価を獲得しています。さらに機能性樹脂の可能性を広げていこうと、コンデンサ分野への製品展開を進めています。
綜研化学の製品を長い間、高くご評価いただいている背景には、常に新しいものを創出していこうとする挑戦やお客様の着眼点に合せた機能性を提案できるよう情熱を持って取り組んでおります。このモチベーションが新たなモノ作りの源泉となり、製品を展開する市場、用途、地域をさらに広げています。