粘着剤
加飾フィルムとは?
高機能フィルムを様々な製品に貼合することにより、製品の意匠性の向上、機能性を付与することができます。
自動車製造工程で排出されるCO2の約30%が、塗装と乾燥を繰り返す塗装工程にあると言われています。
自動車外装の加飾は、従来の塗装(ウエット)からフィルム貼合(ドライ)プロセスへのシフトによる環境負荷低減が期待されています。
加飾フィルムに求められる性能は、以下が挙げられます。
(*フィルム材質:PMMA・ABS・PVC・PC・PP他)
・デザイン性(見た目)
・風合い(手触り感)
・形状追従性(伸び、凹凸形状への適応)
・耐久性(耐熱・耐湿・耐候・耐傷など)
様々なデザインや機能を有したフィルムを容易に貼合し、長時間経過しても剥がれないことが粘着剤に求められます。
粘着剤に求められる性能としては、以下が挙げられます。
・べた付きが少なく、貼り付け時の作業性が良好
・経時の浮き、剥がれがない
・伸びへの追従がある
・耐熱時の発泡がない
・基材密着性が高い
OMD(Out-Mold Decoration)用加飾フィルムの構成
加飾フィルムの構成は、高透明なフィルムに印刷を施した意匠層と粘着層とを組み合わせます。
必要に応じてトップにハードコート層、意匠層と粘着層間に支持層(バッカ―層)を入れることがあります。
OMDの事例
OMD用粘着剤
自動車の内外装部材に貼り付ける粘着剤には、次の性能が求められます。
・タックが低く作業しやすい
・貼り付け後の耐久性が高い(長期間屋内外で剥がれない)
特にOMDにおいては、伸ばして局面に貼合した場合、フィルムの収縮しようとする力で剥がれてしまう問題があります。
この問題に対応する製品として、フィルムの収縮応力に対して高耐久性を示す粘着剤のラインナップがございます。